HappyendよりBadend~後味の悪い話~

後味の悪い話や胸糞の悪い話、実在の殺人鬼などの紹介・まとめブログ

後味の悪い話まとめ5【デッドリーフレンド・人狼・子供を預かる責任】

エドワード・ゴーリー作「不幸な子供」

24 名前:しゅるしゅる 1/2 投稿日:02/05/08 21:14
>20 小池真理子「しゅるしゅる」
主人公は小さな広告代理店を経営している女性。
最近、不運続きである。
恩人の死で仕事は全くうまくいかなくなり、
学生時代からの恋人には別れを告げられる。
おまけに彼のために無理して買った一戸建ては欠陥住宅
とうとうある日、主人公は体調を崩して倒れてしまう。

主人公を優しく看病したのは、お手伝いの女性だった。
暖かい陽光の差す部屋で彼女の作ったお粥を食べているうちに、
主人公は逆境を乗り越える気力を取り戻す。
親子ほど歳が違うせいか、彼女とは今までゆっくり話したこともなかった。
主人公は看病のお礼にと、その純朴そうなお手伝いに羊羹をすすめ、
一緒にお茶をすする。

 

25 名前:しゅるしゅる 2/2 投稿日:02/05/08 21:15
ひとしきり身の上話をした後、「是非話したいことがある」とお手伝いは切り出した。
お手伝いの住んでいるマンションでは、入居者が必ず死ぬ部屋があるのだそうだ。
彼女はその部屋で、しゅるしゅると音を立てる「小さな黒い毛糸玉」を見たという。
入居者が死ぬと部屋を出ていき、新しい入居者が来ると、まるでどこかでじっと
待っていたかのように、それは再び入ってくる。

主人公は、次第に気味が悪くなってくる。
「ねえ、どうしてそんな話を私にするの?」

「十日くらい前、玄関の脇で、何か見覚えのある小さな黒いものがうずくまっている
 のが見えたんです。それはしゅるしゅるとぐろを巻くように回って、洗面所の窓の
 隙間から、するりとこのお宅に入っていきましたんでございますよ。
 …こういうことは是非ともお耳に入れておくべきことですからねぇ」

思わず固まる主人公を尻目に、お手伝いは
「これ、全部頂いてしまってよろしいでしょうか」
幸せそうに羊羹を頬張る……。

  以上です。文章上手じゃなくてすみません。
  黒い「しゅるしゅる」より、お手伝いさんのほうがよっぽど怖いよー。

 

36 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/09 15:34
エドワード・ゴーリー作「不幸な子供」
短い話ですので、原作のままお楽しみ下さい。ガイシュツでしたら申し訳ありません。
あるところに シャーロット・ソフィアという女の子がおりました。
シャーロットの両親は優しくて お金持ちでした。
シャーロットはお人形を持っていて ホーテンスと名づけておりました。
ある日、軍隊の大佐だったお父さまが、アフリカ行きを命ぜられました。
七か月後、原住民の謀反が起きて お父さまが殺された、と報せが届きました。
お母さまはやつれ衰え、やがて息をひきとりました。
ただ一人血のつながった叔父さまは、落ちてきた煉瓦に脳天を砕かれてしまいました。
シャーロット・ソフィアは一族の弁護士の手に委ねられました。
弁護士はただちに シャーロットを寄宿学校に入れました。
学校でシャーロットは 先生たちからしてもいないことで 罰せられました。
ホーテンスはほかの生徒たちに 八つ裂きにされてしまいました。
昼のあいだシャーロット・ソフィアは できるだけ隠れておりました。
夜は眠らずに しくしく泣いておりました。
もう我慢できなくなり 夜が明けるのを待って 学校から逃げ出しました。
シャーロットはじきに気を失い 舗道に倒れました。
一人の男がやって来て 両親の写真が入ったロケットを奪っていきました。
別の男が反対方向からやって来て シャーロットを連れ去りました。
男はシャーロットを 卑しい場所に連れていきました。
そうして 飲んだくれのごろつきに売りとばしてしまいました。
シャーロット・ソフィアは 造花作りの内職をさせられました。
わずかな食べ残しと 水道の水で食いつなぎました。
ごろつきは時おり 幻覚に襲われました。
シャーロットはどんどん目が悪くなっていきました。
そうこうするうちに、実は生きていたお父さまが 帰国なさいました。
お父さまは毎日 シャーロットを探して 車で街をまわりました。
とうとう ごろつきが発狂しました。
もうほとんど目が見えなくなっていたシャーロット・ソフィアは、表に飛び出しました。
そしてたちまち 車に轢かれてしまいました。
お父さまは車を降りて 瀕死の子供を目にしました。
あまりの変わりように、お父さまはそれが自分の娘とはわかりませんでした。
おしまい

私の中で「後味の悪い 海外絵本第一位」です。
ネット上で全文書き出すのはマナー違反でした。すみません。
しかし、この作品は「絵」もすばらしいです。
文章に興味を持った方は、ぜひ図書館等でお確かめになってください。

 

子供を預かる責任

 

55 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/09 21:23
10年くらい前か、ある小学生のクラスで子豚を育てるという番組があった。
最初はまあ、ほのぼのとみんなで豚を育ててゆくのだが、
最後にその豚は普通に食肉用として出荷されることに・・・。
もちろんはじめからそういう約束だったようだが、
トラックにのせられる際に逃げ出した豚を「逃げろ!逃げろ!」と追い立てる子供たちと、
それを普通に捕まえて送り出す教師と業者の映像が忘れられない。
この後も奇跡や恩赦はなし。肉にされるだけだから、消息も知れず。
いろんな生き物のおかげで生きている、と教えるためにしろ
こういう方法でなくてもよかろうし、業者だって面倒な仕事だったろう。
誰のために、何のためにやった番組なのか、いまだに腑に落ちない。

 

37 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/09 16:52
20年以上前にサスペンス劇場か何かの再放送で見たドラマで、
タイトルも出演者も不明なんですがやたらと後味が悪いものがありました。
ある夫婦(A)が大掃除をしていて自分の子供(小学生ぐらい)のめんどうもみれない状態の時に
近所の夫婦(B)に「買い物に行くから、子供をあずかってほしい」と言われる。
「自分の子供の面倒もみれない状態だから」と断るが、
B夫婦は「少しの間だけ」と無理矢理子供を押し付けて出かけてしまう。
B家の子供はA家の子供と遊んでいたが、水の事故かなんか(記憶あやふや)で死んでしまう。
B夫婦は、A夫婦に責任があるとして、裁判を起こす。
しかも、B夫婦は自分が無理矢理子供をあずけたのに裁判では、
A夫婦の方から「子供をあずかる」と言ってきた、「心配ない、まかせて下さい」と言ったと証言する。
A夫婦は反論するが、マスコミはB夫婦の証言を全面的に信用しA夫婦を「無責任」と非難する。
A家の妻は、近所の人からも白い目でみられるようになる。
続く

39 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/09 17:03
>>37の続き
その内、A家に無言電話がかかってくる。
はじめは、「なんだろう?」程度に思っていた妻だが、それはたびたびかかってくる。
そして、それは、次第に「無責任!」「人殺し!」と一方的に言って電話をきるイヤガラセになってゆく。
ストレスがたまっった妻はある時イヤガラセの電話に対して「あなたは誰です!」と、聞き返す。
すると、電話の相手は
「正義の人だ」
と答えた。
A家の妻は、夫と相談して電話番号を、変更することにする。
A家には、電話がかかってこなくなった。
落ち着く妻。
しかし、再びどこからかイヤガラセの電話がかかってくる。
頭をかかえる妻、電話のベルは鳴り続ける……
長文スマソ
20年以上前に見たものなのに未だに頭のスミの方に嫌~な気持ちが残ってます。

41 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/09 17:23
>>37、39
昭和58年に三重県で起こった隣人訴訟と似てるね
→隣人訴訟
 A夫婦とB夫婦は隣人同士で子供が同じ幼稚園に通っていたこともあり親しかった。
 ある日両夫婦の子供が家の前で遊んでいた時、A(奥さん)が買い物に出かけるために
 子供を連れて行こうとしたが子供が拒否。B夫婦は家の掃除をしていたのだが親切心から
 「子供をそのまま遊ばせて買い物に出かけたらどうですか?子供は大丈夫でしょう」
 という趣旨のことを言って声をかけた。
 そこでA(奥さん)は「よろしくお願いします」というようなことを言って一人で買い物に。
 その後B夫婦が目を離した隙に子供たちは近くの池に行きA夫婦の子供(3歳)が水遊びをしているうちに溺死。
 子供の葬儀の後、A夫婦はB夫婦と話し合おうと家を訪れるが、B夫婦は頑なに会おうとしない。A夫婦は
 意思疎通不十分なままB夫婦と池の管理責任のあった県などを訴えた
42 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/09 17:38
41の続き
→判決は
  A夫婦:過失8割(子供の監督が極めて不十分)
  B夫婦:過失2割(声をかけたのに子供から目を離すという落ち度)
  で、結局B夫婦に526万円の損害賠償の支払いが命じられた。
  判決後、新聞などのマスゴミが「無償の善意に賠償責任」「好意で子供を預かっても責任」
 「隣人の好意に厳しい判決」という見出しで報じたこともあり、
 報道されたその日から A夫婦のところに匿名の電話や手紙が殺到。
 その殆どが非難と嫌がらせで、「お前は死んだ子供をたねに強請る気か」とか
 「欲張り」「人でなし」といった非難・罵倒が多かった。
  A夫婦は、何も損害賠償をとる目的だけで訴えたわけではなく、
 
紛争を公正かつ納得の行く形で解決したいと願って裁判を利用したにもかかわらず、
  心無い世間の反応にやる気をなくし、裁判を取り下げ。間もなく
 
B夫婦の方にも「A夫婦が裁判を取り下げたのに控訴するつもりか!」と
 
激励から非難の電話・手紙が来るようになったので、結局両夫婦とも裁判を取り下げる形で終わった。
44 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/09 17:52
マスコミからの情報が必ずしも事実だというわけじゃない、
っていう良い例だ。
情報ってこわい。

 

 

69 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/14 11:12
童話「屠殺ごっこ」その1
西部フリースランド(オランダ)にあるフラネッケルという名前の小都市で、
5歳か6歳ぐらいの女の子と男の子、まあそういったような
歳のいかない子どもたちが遊んでいました。

やがて、子どもたちは役割を決めて、
1人の男の子に、おまえは牛や豚をつぶす人だよと言い、
もう1人の男の子には料理番だよと言い、
またもう1人の男の子には、おまえは豚だよ、と言いました。
それから女の子にも役をこしらえて、
1人は女のお料理番になり、もう1人はお料理番の下働きの女になることにしました。
この下働きの女は腸詰めをこしらえる用意として、豚の血を小さい容器に受ける役目なのです。

役割がすっかり決まると、豚をつぶす人は、
豚になるはずの男の子につかみかかってねじ倒し、小刀でその子の喉を切り開き、
それからお料理番の下働きの女は、自分のちいさな容器でその血をうけました。

そこへ、市の議員がはからず通りかかって、このむごたらしい様子が目に入ったので、
すぐさまその豚をつぶす人をひったてて、市長さんの家へ連れて行きました。
市長さんはさっそく議員を残らず集めました。

議員さんがたは、この事件を一生懸命相談しましたが、
さて、男の子をどう処置していいのか見当がつきません。
これが、ほんの子どもごころでやったことであるのは、分かり切っていたからです。

ところが、議員さんのなかに賢い老人が1人あって
それなら、裁判長が、片手に見事な赤いりんごを
片手にライン地方で通用する1グルテン銀貨をつかんで、
子どもを呼び寄せて、両手を子どもの方へ一度に突き出して見せるが良い。
もし子どもがりんごを取れば、無罪にしてやるし、
銀貨の方を取ったら、死刑にするがよいと、うまい知恵を出しました。

そのとおりにすることになりました。
すると、子どもは笑いながらりんごをつかみました。
子どもは何にも罰を受けないですみました

71 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/14 11:15
童話「屠殺ごっこ」その2
ある時、お父さんが豚をつぶすところを、子どもたちが見ました。
やがて、お昼過ぎになって、子どもたちが遊戯をしたくなると、
ひとりが、もうひとりの小さい子どもに、
「おまえ、豚におなり。ほくは、豚をつぶす人になる」と言って、
抜き身の小刀を手にとるなり、弟の喉を、ぐさりと突きました。

お母さんは、上のお部屋で、赤ちゃんをたらいに入れて、お湯をつかわせていましたが、
この子どものけたたましい声を聞きつけて、すぐ駆け下りてきました。
そして、この出来事を見ると、こどもの喉から小刀を抜き取るが早いが、
腹立ちまぎれにそれを、豚のつぶしてであったもう1人の子の心臓へ突き立てたものです。

これが原因で、妻は心配が嵩じて、やぶれかぶれになり、召使いの者たちが
いろいろなぐさめてくれるのも耳に入らず、首をくくってしまいました。

夫が畑から帰ってきました。そして、この有様を残らず見ると、
すっかり陰気になって、それから間もなく
この人も死んでしまいました。

 

72 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/14 11:19
童話「親不孝な息子」
昔、ひとりの男が妻と戸口の前にすわり、
鶏の丸焼きを前において、ふたりで食べようとしていました。
すると年老いた父親がやってくるのが見えました。
男は、父親にあげたくなかったので、あわてて鶏を隠しました。

年老いた父親はやってきて、水を一杯飲むと、帰っていきました。
さて息子が鶏の丸焼きをテーブルに戻そうと手をのばすと、
それは大きなひきがえるになっていました。
そして男の顔に飛びつくと、そこにひっついたまま、離れなくなりました。
そして誰かがそれを取ろうとすると、そいつの顔へ跳びかかりでもするように
憎々しげな目でにらみつけました。そこで誰もさわろうとはしませんでした。

そして親不孝な息子はこのひきがえるに毎日餌をやらなくてはなりませんでした。
そうしないとひきがえるは男の顔を食べてしまいました。
そんなわけで男は世の中をふらふらと歩きました。

 

寄生虫で死亡

 

110 名前:85 投稿日:02/05/17 18:48
>109
「素顔のままで」
まったくの他人同士だったナルミとアキナが夜の公園で知り合う。
ナルミは絵本作家になるのが夢、アキナはダンサーになるのが夢。
2人は意気投合して仲良しになる。アキナには好きな男がいた、
しかしナルミもその男が好きになってしまった。
ナルミの為に、アキナはその男を諦め身を引いた。
しかしナルミとその男との結婚は長く続かずに、離婚。
その時、ナルミはお腹にその男の子供を身篭っていた。

そしてナルミは子供を産んで、そのままあぼーん。(元々、何かの病気だった)
アキナは親友ナルミと(自分が本当はとても愛していた)男の間に出来た子供を
引き取って1人で育てていくのだった・・・。終り。

ちょっと違うかも知れないけれど、大体はこんな感じ。
アキナの人生をナルミが散々引っ掻き回して、お荷物残して逝っちゃうのが後味悪。
可哀想すぎる、アキナ!

 

89 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/17 00:16
これは実際にあった話です。
昭和61年9月、関東地方の農村地帯に住む会社員N氏(48)は、
ある日右腰と太ももに痛みを感じ、針灸(しんきゅう)治療などを受けたが、
病状は悪化するばかりで、ついには腰が腫れ上がって動けなくなった。

昭和62年5月、N氏は日本でも10本の指に入る一流病院、○○○病院に入院した。
病院のエックス線検査で肺に影が見つかり、同年9月、呼吸困難でN氏は死亡した。
同病院は当初炎症かガンの疑いを持っていたが、病状の急激な悪化に疑問を持ち、病理解剖を行ったところ、
体内のあらゆる筋肉組織に体長1~3ミリの白っぽい半透明の線虫が、びっしりと付着していた。

標本を分析し、この寄生虫は「芽殖孤虫(がしょくこちゅう)」とわかった。
腰などの「しこり」は、この寄生虫の固まり(コロニー)だったのである。

芽殖孤虫は、通常は蛇やミジンコなどに寄生していると見られているが、
詳しい宿主やライフサイクルは一切不明。人間の体内に入ると、
植物が次々と芽を出すように急速に増殖し、あらゆる内臓や筋肉、細胞を喰い荒らす、恐ろしい寄生虫である。
特効薬はなく、外科的摘出も数が膨大で不可能。
一度寄生されると、自分の体が虫に喰われていくのをじっと待つしかない。
つまり、致死率は100パーセント。

この寄生虫で死亡した人は史上12例、日本ではこのN氏を含めて6例。

 

アメリカ映画 デッドリーフレンド

 

167 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/27 14:32
米映画でショート・プログラムってタイトル(だったと思う)。
コンピューターオタクの苛められっ子が主人公(名前を忘れたのでのび太とする)で、
お決まりの通り、何かと彼を擁護してくれる素敵な幼馴染みの女の子(以後しずかちゃん)がいる。
ある日、このしずかちゃんが事故で死んでしまうんだけど、
のび太は彼女が忘れられず、墓を暴き、
彼女の遺体の脳に自分が制作していたペットロボット
(神転生のジャックフロストの頭だけverという感じ)
の回路を生め込み、蘇生させようとする。

もちろん死人が生き返る道理は無いのだが、
それでもしずかちゃんは知能程度の低い自律肉人形として一応蘇生する。
のび太がソレに生前のしずかちゃんの面影を求め、少しずつ彼女を教育して行くと、
努力の甲斐あって再生しずかちゃんは次第に自我を持ち始め、のび太の心の拠り所になって行く。
(言わば悪趣味なちょびっツ展開ですね)
そんなある日、例によってジャイアンスネ夫に苛められたのび太は、
それをしずかちゃんに愚痴り、
「あんな奴等、死んじゃえば良いんだ」と漏らしてしまう。
予想通り、しずかちゃんはのび太の望みを叶える為に
ジャイアンスネ夫を惨殺し、それはのび太の知る所となる。
のび太は自分が死者を冒涜し、あまつさえ怪物を作ってしまった事にやっと気がつき、
泣きながらしずかちゃんを破壊、焼却炉で燃やしてしまう。

168 名前:続き 投稿日:02/05/27 14:34
ここまででも十分「ぅあ…」な話なんだけど、まだちょっと続く。
後味が悪いなりにしんみりとした雰囲気の中、
のび太が焼却炉の前で立ち尽くしていると突如その蓋が開き、
半壊しずかちゃんがのび太を焼却炉の中に引きずり込んで”The End”。
その時のしずかちゃんの顔は半分皮膚が剥がれ落ち、
その下からは骸骨ではなくベースとなったロボットの顔が覗いて
ガチガチと歯を鳴らしているといった演出でした。

 

 

179 名前:読み難いです。スマソ 投稿日:02/05/28 21:41
10数年前に放送されたドラマなんだけど、タイトルが思い出せない。
たしか主人公は細川俊之演じるサラリーマンだったと思う。
幸せに暮らしてた細川ファミリーが、何故だかいきなり、
何処かの戦場にワープしてしまい、愛する家族が次々と爆撃で死んでいく。
当の細川氏も爆撃に遭い、片腕を失う。
腕の痛みに耐えながら、横に伏せて難を逃れた男にココはいったい何処なんだ?と尋ねると、
第2次世界大戦中の日本だと返答が来る。
結局、いきなり戦時中にタイムスリップして、家族も失い、
元の世界に戻る事も出来ず片腕で生きていかなければならないという状況に、呆然とする細川氏
で、ここでドラマは終わり。
消防の時に観て、物凄く後味悪くて具合悪くなった。

184 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/29 00:01
>179
それたぶん、山田太一作「終わりにみた街」だね。
オレも消防の時、テレビ見た覚えがある。主演も細川だった。なべおさみも出てたかな。
でね、大人になってから原作読んだけど、もっと恐かったよ。今でも文庫本手元にある。
でね、最後ちょっと違って、主人公は爆撃を受けて気を失って、荒野で意識が戻るんだけど,
朦朧とした意識の中、蜃気楼のムコウになにやら見なれた建造物(の残骸らしきもの)を見つける。
それはどうやら、戦争の爆撃で朽ち果てた東京タワーなんだな。で、オカシイなと気付く。

自分がタイムスリップした第二次大戦中には東京タワーは存在しない。
そこで、ああ爆撃を受けたときに自分が再びタイムスリップした事を直感的に悟る。

で瀕死の重傷で、もう余命いくばくもない事もわかってるんだけど、とにかく今の状況をできるだけ把握したい。
で、となりで倒れている同じく死にかけてる男に聞くんだ。「今は千九百何年ですか?」って、
男は命絶え絶えのなかかすれるような声で答えようとする「せんきゅうひゃくはちじゅ・・・」
ってここで絶命しちゃうんだ。

で、「なに??1990年代ですらなく、80年代なのか・・・・!!」
(この作品は1980年代に書かれたものだから)
と愕然としながら、得も知れぬ絶望感を漂わせながらしんじゃうんだ。コエーはなしだったよ。
山田氏の作品のわりには。

 

映画 人狼

 

316 名前:石川けむみん ◆DaspoI6. 投稿日:02/06/08 09:19
昔一人の女の子がいて、母親に七年も会っていませんでした
女の子は鉄の服を着せられて、絶えずこう言い聞かされていました
服が擦り切れたら、きっと母さんへ会いに行けるよ
女の子は必死に服を壁へ擦り付けて、破こうとしました
とうとう服が破け、ミルクとパン、それにチーズとバターを少し貰って、
母親の元へ帰る事になった女の子は、森の中で狼に出会い、何を持っているのかと聞かれました
ミルクとパン、それにチーズとバターを少しと答えると、
狼は分けてくれないかと言い、母さんへのお土産が要るからと女の子は断りました
狼はピンの道と針の道の内どちらから行くのかと聞き、女の子がピンの道を行くと答えると、
自分は針の道を急ぎ、女の子の母親を食べてしまいました
やがて女の子は家に着きました
母さん、開けて
戸を押してご覧。鍵は掛かっていないよ。狼がそう応えました


317 名前:石川けむみん ◆DaspoI6. 投稿日:02/06/08 09:46
それでも戸が開かないので、女の子は穴を潜って家の中へ入りました
お母さん、お腹がぺこぺこよ
戸棚に肉があるからお上がり
それは、狼が殺した母親の肉でした
棚の上に大きな猫が来て、こう言いました
お前が食べているのは母さんの肉だよ
母さん。棚の上に猫が居て、私が母さんの肉を食べている、そう言ってるわ
嘘に決まってるさ。そんな猫には、木靴を投げてやるがいい
肉を食べた女の子は、喉が渇いてきました
母さん、私、喉が渇いたわ
鍋の中の葡萄酒をお飲み
すると、小鳥が飛んで来て、煙突にとまって言いました
お前が飲んでいるのは母さんの血だよ。母さんの血を飲んでるんだよ
母さん。煙突に小鳥がとまって、私が母さんの血を飲んでいる、そう言ってるわ
そんな鳥には、頭巾を投げてやるがいい
肉を食べ、葡萄酒を飲み終えた女の子は、母親に向かって言いました
母さん、何だかとっても眠くなったわ
こっちへ来て、少しお休み


318 名前:石川けむみん ◆DaspoI6. 投稿日:02/06/08 09:56
女の子が着物を脱いで寝台へ近付くと、お母さんは頭巾を顔の方まで被って、奇妙な格好をして寝ていました
母さん、なんて大きな耳をしているの
だからお前の言う事が聞こえるのさ
母さん、なんて大きな目をしているの
これでなけりゃお前が良く見えやしないからさ
母さん、なんて大きな爪なの
これでなけりゃお前を上手く、掴めやしないからさ
母さん、なんて大きな歯をしているの

 

333 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/11 17:14
童話が出てるけど、ドラマから「ピュア・ソウル~君が僕を忘れても~」
アルツハイマーにかかった30代の女性と家族の話。
全体では良かったんだけど最後が切なかった・・・。
実家が大工をしているデザイナーのカオルは
ふとしたことがきっかけである男性と出会う(役名忘れた。ゴメン)
第一印象は最悪でもう会う事はないと思った二人だが、
実はその男性はカオルの実家に大工見習いにやってきて働くことになった男性だった。
当然の事ながら気が合わず反発しあう二人だったが、お互いのいろいろな面を知りひかれあっていく。

そして、カオルの親の反対やなにかを乗り切り二人は結婚。
しかしその頃からカオルは待ち合わせの時間を忘れたりと言うことが重なる。
病院へ行くとアルツハイマー痴呆症であると診断される。
ショックを受けるカオル。そして離婚も考えるが、旦那は「それでもお前を愛してる。」という。
やがて二人の間には子供が出来るが、当然周囲からは生むのを反対される。
けれどカオルのたっての希望とそれを叶えたいという旦那の説得により子供を出産する。
しばらくは病状も悪化せず暮らすが、ある時その子供が熱を出してしまう。
急いで病院へ行こうとするカオルだったがその道を忘れてしまい病院へだどりつけない。
その場は警察の人か何かに助けられて無事に事なきを得るも、
自分一人の力で子供を助けられないと言う事実にショックを受けるカオル。
そして、「子供には自分は死んだと伝えて下さい。」と言う書き置きを残して
旦那にも何も告げずに自分一人の意志で療養所へ。
当然旦那は連れ戻しに行こうとするがその時にはもうカオルには誰だかわからなくなっていた・・・。
旦那は悲しむが、カオルが病院内でいつも絵を描いているスケッチブックを見つける。
そしてそこには何十枚にも渡って書かれている自分の顔が・・・。
「カオルは俺のことを忘れた訳じゃないんだ。俺達の心はいつまでもつながっている。」
そう思い、カオルの為に子供を大切にしていこうと決める旦那。

そしてこの後、ラストはカオルが海で遊んでいるシーンが出てくる。
そこへ旦那と子供が来て「あのお姉ちゃんと一緒に遊んでもらえ。」と子供にいう旦那。
そして、夕暮れの海で相手が自分の子供だと言うことも分からずにその子といるカオル。
・・・なんか上手く伝えられないけどミョ~に切ないって言うかそういう印象だった。
なんか書いてて違うかもしれないと思ってきたのでsage。

 

350 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/16 09:23
私にはすごく好きな人がいます。同じ会社で働いているMさんという人です。
ルックスも性格も人柄も良く、自分とはつりあわないとわかっていましたが、
すごく好きでした。。
ある日の会社での飲み会の日、Mさんも参加すると聞いて私も参加することにしました。
とても盛り上がっていましたが、やはりMさんは他の女性にもてていて、
その場にいるのが嫌になり、帰ることにしました。
帰り道、イライラした気持ちで街を歩いていると、女性に声をかけられました。
とてもかわいらしい女性でした。「○○ホテルはどこですか?」と聞きました。
私はすごくイライラしていて、どうせ男の人のところに行くのだろう、
ちょっと悪戯してやろうと思い、そのホテルとはまったく逆方向の道を教えました。
後で気づいて無事に到着することもできるだろう。そんな軽い気持ちでした。

また道を歩きはじめると今度は男の人に呼び止められ、振り返るとMさんがいたのです。
「君が先に帰ってしまったから、友人に協力してもらって、
 携帯で呼び出されたフリをして抜けてきたんだ。どこかでもう一杯しないか」
私はさっきのイライラなどどこかへ行ってしまいました。
ものすごくうれしかったです。店にいこうとした瞬間、後ろで突然、

キキ―――――――!!!!!

という鋭いブレーキを切る音と、どすっ、という鈍い音がしました。
人だかりもできています。もしかして、と思い見に行ってみると、
先ほどの女性が頭から血をたくさん流して倒れていました。鳥肌が立ちました。
私が間違った道を教えたから・・・・。その後、Mさんとお店に行きましたが、
罪悪感で飲めるような状態ではありませんでした。
「誘って悪かったね」Mさんは気を遣い、言ってくれました。

翌朝、朝刊には大きな見出しに「道路に飛び出し、女性死亡」と書いてありました。
内容を読むと、彼女は彼女の母がホテルで心臓発作を起し、ホテルに向かっていたが、
方向がまったく逆方向だったので不審だった。彼女の母は大丈夫だったが、
ひどくショックを受けた、ということでした。私はひどくショックを受けました。
あの時、あんなくだらないことをしなければ・・・・