HappyendよりBadend~後味の悪い話~

後味の悪い話や胸糞の悪い話、実在の殺人鬼などの紹介・まとめブログ

後味の悪い話まとめ6【カーペンターズ・ゲテモノ料理・幕屋の人形】

カーペンターズ

 

396 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/19 23:10
数年前に深夜番組でたまたまみた映画。イギリスっぽかった。
下宿を経営してる二人の老婦人がいるんだけど、ひょんなことから下宿してた男を殺しちゃうの。
死体の始末に困った二人は死体をばらばらにして一旦冷蔵庫に保存。
少しずつ(いや、けっこうな量であった)ミンチにして庭で買っている十数羽の鶏の餌に。
後はひたすらその鶏の産む卵を食べつづける。毎日毎日卵ばっかり。
二人と仲の良い、多分二人で取り合っている老紳士にもガンガン食わせる。
そのうちこの二人には何か隠し事があると感づき始めた老紳士、とうとう真実を探り当てる。
海の見えるがけの上で泣きながら語り合う三人。
結局老紳士も二人を告発することなく、三人で仲良く暮らすことに決定。
ラストシーンは卵&鳥料理満載のホームパーティーで近所中が招かれておりました。

 

427 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/21 13:00
小学生くらいの頃にに読んだ漫画なんだけど、確か女の子向けの怖い漫画。
なんか、ある姉妹が居て、滝の目の前にある部屋にいる。
すると、唐突に(確か)妹のほうが腕を掻き始める。ぶつぶつみたいのができてて、
蚊でもいるのかなって話になってたと思うんだけど、しばらくすると姉の方も腕を掻き始める。
んで、二人して「かゆい、かゆい」って無心に掻き続けてる。
で、二人が描きつづけてると腕だけじゃなく体中にぶつぶつができて、体中を無心に掻くのよ。
で、確か、
姉「掻いちゃだめ!」
妹「でもかゆいよ!!」
とか言ってずっと掻いてんのね。何かこれ以上掻いたらヤバイって雰囲気で。
ボリボリボリボリ掻き続けて、とうとう二人の体はずるりと剥けて頭蓋骨とか見えてる。
でも掻き続けてるのね、二人。
で、ここからが一番謎なんだけど。
もう顔の半分白骨が見えてるのに二人は掻き続けて、体もボロボロになってる。
そして体がぼろりと崩れた、その中から奇妙な生き物(丸っこいぶつぶつの球体に細い手足)が
それぞれの体から飛び出してきて
で、血と白骨のみになって崩れた二人の死体の上をまたいで、
その2対の生き物は手を繋ぎ、滝のなかに飛び降りていった。

終わり

っていう話なんだけどさぁ、消防のころに読んだってのを微かに覚えてるってだけで、
この話の正体がつかめなくてすごく後味悪いのよ。話に何の脈絡がないからなぁ・・・
誰かこの漫画読んだことある人いない??
しかしオレ文章力皆無だな・・・ゴメン(;´Д`)

 

492 名前:ココオモロイ 投稿日:02/06/28 05:28
ガイシュツかもしれんが、カーペンターズは近親相姦の間柄だったのは御存知か。
たしか兄弟でも結婚できる国で結婚式もあげたはず。
何の才能もなくデビュー頃まで太っていたカレンは両親にも疎まれ
自分に自信のないひどく内向的な少女だった。
そんなカレンにとって、小さな頃から音楽的才能にめぐまれた兄はずっと憧れの対象だった。
そう思って彼らの曲を聴くと俺はとてもやりきれなくなる。(大好きだが
カーペンターズをただの甘いポップスだと思うなかれ。

493 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/28 08:30
さすがに「知ってるつもり」にそういうエピソード出てきはしなかったが、
かわりにカレンはドラムの才能があって、裏方的ポジが自分に合ってて好きだった。
しかし真の才能はボーカルにあり、兄が前に出るように勧め、
成功を納めるも、プレッシャーに押しつぶされていった・・・と紹介されていました。
>>492さんの方が正しいんだろうな・・。
世間はどうあれ、私的には別に兄弟だろうと愛し合って結婚しても何も悪い事ないのになあ。
クサイの承知で云うけど、音楽で人を幸せにしているんだから。
ビング・クロスビーら、古き良き歌を歌ってきた現役歌手もカバーしてて、
古さや懐かしさを持った新しい歌がロックなどの革命的音楽で分断された世代を繋げていて
好感を持って聴いていましたよ。

 

ゲテモノ料理

 

495 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/28 10:14
ちょっと長いですが聞いてください。たぶんガイシュツではないと思う。
中国料理って一口に言っても、北京、四川、香港、福建、客家と色々あるわけだけれど、
いわゆる「ゲテモノ」を食わすのはやっぱ広東なわけよ。
で、ある日本人が広東地方に出張を命ぜられて。
中国で、出された飯を食わないというのは大変な無礼に当たるので
「とにかく何でも食え」と上司に念を押されて日本を飛び立ったんだって。

で、まあ何とか無事に二週間が過ぎたと。でも、最終日に中国人側から
「盛大なお別れパーティを開きたいので、是非参加してほしい」と要請があった時、
その日本人は嫌な予感がしたそうだ。虫の知らせってやつだね。
(つづく)

496 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/28 10:15
で、会場についたら、自分を含めた来賓の数が13人だった。
でも、中国では13っていうのは縁起の悪い数字じゃないからね。
料理はまあ普通で、美味しかったそうだよ。
ゲテモノって言ってもせいぜい蚊の目玉のスープくらいで。でもあれは結構美味しいものらしいよ。
そろそろお開きって感じになって、ほっと一息つこうとしたとき、
コックが厨房から巨大な盆にふたをかぶせたのを得意げに運んできたそうだ。
ふたが開けられた瞬間、その日本人は目を疑ったそうだよ。
盆の上では、13匹の生きたハツカネズミが蠢いていたんだからね。
で、周りの光景を見てもっと驚いたことには、他の中国人はうれしそうに
ネズミの尻尾をつまんで口の中に放り込んでいるんだって。
(つづく)
497 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/28 10:15
その日本人? もちろんやったさ。「何でも食え」と言われてきたものね。
目をぎゅっと閉じて、ネズミをこうやって口に入れた。
尻尾が口の外で暴れまわるものだからブチッと噛み切ってね。無理やり飲み込むと、
ネズミが食道を「カサコソカサコソ…」を駆け下がっていくのが感じられたんだって。
で、やっと胃の腑に落ち着いて、ああ良かったと思って目を開けたら、
そこでまたまた信じられない光景を目の当たりにしたそうだ。
何と中国人の奴ら、一度口に入れたネズミを生きたまま出してやがるんだ。
実はこのハツカネズミ、高級な席での爪楊枝代わりで、歯に詰まった食べかすを
取らせるために口に含むものだったらしいんだ。
可哀相なその日本人、お盆にこっそりと尻尾だけ戻しといたんだそうだ。
コックは、最初は確かに13匹いたはずのネズミが今は12匹と尻尾だけに
なっているのに首をかしげながら、厨房へ戻って行ったそうだよ。
(おしまい)

 

520 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/29 12:38
怖話本で昔読んだものです(小学生の頃だのでうろ覚えッス&外国モノ)
ある夫婦がが大きな古いお屋敷を購入した。
でもそこのお屋敷は曰く付きだったそう。
妻は屋敷の壁を這い上がる白い手を目撃したり、
彼らの子供(まだ赤ん坊)が原因不明の高熱にかかり、
医者に見せてもいっこうに治る気配がない。
ある晩いつものように妻は子供を寝かし付け、自分も床に付く。
深夜、子供が夜泣きをはじめましたがいつもと様子が違う。
母親は起きて子供の様子を伺うと、
彼女が以前目撃した白くてブヨブヨの手が子供の方に這ってきていた。

と、本に書かれていたのはココまで。
本によると元ネタはこの話に出てくる夫婦の知人か何かが友達に宛てた手紙だそう。
手紙に書かれていたのはそこまでで後は紛失してしまったらしいです。
彼らがその後どうなったのかとかは不明ナリ。
文力なくてスマソ!

545 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/01 16:25
>>520
レ・ファニュの「白い手の怪」だあね

 

 

534 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/30 20:27
身の回りで警察盲信してる人多くてビクーリするよ。
あいつらは死なない限り動いてくれないと思ってるから。
(ストーカー法が出来てましになったとは思うけど)
事件を未然にふせいだなんて、出世に何の関係もないらしいし。


535 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/06/30 20:29
車の事故でも相手逃げてちゃったら、車のナンバー見てない限り、犯人捕まらないよ。
これは自分が体験したことだけど、全く探してくれなかったし、すごい適当に扱われた。
警察は一応証拠品を現場から集めて行くけど、見もしないで倉庫に入れたっきりで
しばらくすると処分しちゃうらしい。
(友人の知り合いの警察官から聞いたし、警察知ってる人みんな同じ事言う。)
事故車修理依頼される車の板金屋さんとかも詳しく教えてくれた。
警察の人も事故ったらしく、その板金屋さんにぼやいたらしい。
犯人を捜すなんて警察の中では毛頭ないらしく、
上司に事故った時間(夜中)に出歩いてたことを逆に怒られたらしい。
事故ったら、まず相手のナンバー見るか、本気で犯人探す気あったら、
警察よりも先に証拠品(相手の車の破片)回収した方がいいらしいよ。
警察に持ってかれたら、取り戻すの面倒と思うし。
逆に、ナンバー見られてない自信があれば、絶対逃げよう・・・と思った。(w

547 名前:535 投稿日:02/07/01 20:00
私の場合、曲がろうとして後ろから激突された。
相手の車は当時はやったでっかいRV車でほとんど無傷。(目撃者の話から)
カンガルーバンパーって言うの?を付けていたらしい。
目撃者の話からも、現場のタイヤの後からも、ブレーキ掛けた跡が無く、多分酔っぱらい。
車の方は歩道にぶっ飛ばされ、電柱に激突。見ていた人は車の中の人、死んだと思ったらしい。
でも今の車は凄いね。けがは結局むち打ち程度。車は廃車だったけど(w

で、むち打ちで人身事故って事で警察逝ったけど、全然相手にされず。
「ナンバー見てないんでしょ?」って。
「でも人身ですよ?」って言ったら、
「でもあんた、生きてんじゃん。こんな事故、いくらでもあるんだから、死んでないとこっちも動かないよ」
って勢いで言われた。
警察よりも先に証拠品集めて、車種・色限定。
それを警察に言いに行くけど、「だからナンバーわかんないんでしょ?」って、怒鳴り返された。

後で聞いたけど、どこの警察も似たようなもんらしい。

 

566 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/04 09:05
>>541
ロアルド・ダールの「訪問者」だと思います。
ちょっと潔癖症っぽいお金持ちのおじさんが、
アフリカ旅行中に同じようにリッチそうな男性に出会う。
その富豪の御殿に泊めてもらうことになったおじさんは、
そこで美貌の妻とかわいい娘を紹介され、やる気まんまんに。
プレイボーイなので、どちらかが夜部屋にこっそり来るはず・・・とウハウハして待つけど誰も来ない。
ショボーンとして寝てると、女が忍び込んできて楽しい一夜を過ごすことができる。
でもその技と体は妻のようでも娘のようでもあってどちらだかわからない。
翌朝、車で送ってくれた主人の話から、重度の感染症(忘れました。ライ病?)にかかった長女が
城の上の塔に暮らしていることを知るおじさん。
「大丈夫、濃厚な接触がなければうつりませんから。」
とか言って去っていく富豪。おじさんボーゼン・・・

みたいな話でした。

 

鳥になった少年

 

593 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/05 03:52
「鳥になった少年」(白セン社)ひ○わ○ょうこの漫画だったかな?
この話も後味わるい…セツナイ後味の悪さ。
心の優しい少年が、自分を虐める両親から逃げる為に
ある日、誰かと待ち合わせをして遠くへ行こうとするんだけど…
その待ち合わせの当日に、少年に出て行って欲しくない両親が、
泣いて今までの仕打ちを詫びるんだよね。
で、少年は親が心を入れ替えてくれたって思って家に残る事を決意、約束の場所へは行かなかった。

だけど…その後も両親の仕打ちは全く変わらなかった。
(それどころか「こいつは家を出て行こうとした!」とか言って、前以上に虐めが酷くなってたかも?!)
…で、嘆き悲しんだ少年は丘から飛び降りて鳥になった…っていう話。

記憶が間違っていて内容が微妙に違っていたらごめん。

 

591 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/05 03:39
さっき読み終えた「ぼくはお城の王様だ」っていう児童書、
後味悪くて眠れないんだけどガイシュツ?
古くて薄暗い屋敷に父と息子が暮らしてて、
そこに母と主人公の少年が住み込みでやってくる(母親が家政婦)。
屋敷の息子は主人公を巧妙に精神的にいたぶるんだけど、大人は屋敷の
息子のことを信用するし、主人公の母親も明後日の方向の愛情でしか少年を見られない。
主人公は思い余って家出するが、屋敷の息子もついてきて散々降りまわされた挙句、
森で迷って、怪我をした息子の面倒を見たりしていたのに、
救助された時には全て主人公が悪いということに。
母親は屋敷の主人と結婚することになるし、息子と同じ寄宿学校に入れられることになるしで、
主人公は自由を求めて再び森に入り込み、自殺。
最後は屋敷の息子が主人公を発見した時に
「やった、やった!ぼくのせいなんだ!」と勝利観を味わうという締め

後味悪いけど、子供の頃のやりきれなさとか大人はわかってくれない感とか思い起こさせて、
名作だと思う。

 

 

577 名前:1/3 投稿日:02/07/04 23:35
昔、TVで見た映画。
偶然、お宝の隠し場所の地図を発見した数名の男たち。井戸の底にあると言う
財宝を探しに出かけた。ところが落盤事故が発生し、男たちは狭い空間に閉じ込められる。
時間が経つにつれ、男たちを飢えが襲う。だが、残っている選択肢はひとつだけ。

「誰かに犠牲になって貰うしかない。公平にくじ引きで決めよう」

くじを引き、当たった男は泣き叫ぶが、仲間に腕を切り落とされ、
それは全員の食料となった。

だが、皮肉なことにその直後、救助隊が現れる。衰弱はしているが無傷の男たちと、
片腕を無くし、「たった今」起こった悲惨な出来事を訴える一人の男。

「そいつは落盤で片腕を失い、そのショックでずっとそんなたわ言を言っているんだ」

友人の腕を食らった男たちは、自らの罪深い行為が発覚するのを恐れ、救助隊にそう言った。
腕を失った男は、「事故による精神錯乱」と判断され、精神科の病院に入院させられる。

578 名前:2/3 投稿日:02/07/04 23:36
数年後、片腕の男が退院した、との噂が流れ、彼の腕を食った仲間たちは、危惧を感じる。
そしてそれは現実となり、仲間の一人が片腕を切り落とされた屍体で発見された。
男たちは片腕の男の居場所を探すが、手がかりは男の娘ただ一人。
男たちは言葉巧みに娘をてなづけようとする。
「君の父上は、錯乱のために我々に復讐をするつもりなんだ。
 だが、僕らは彼を救いたい」

娘は父親の捜索に協力すると約束した。だが、片腕の男の行方は判らず、
一人を除いて全員が次々に殺害される。屍体は全て、片腕が切り落とされていた。

ただ一人残った男の元へ、娘から連絡が届く。父親の隠れ家を見つけた、と。
辺鄙な隠れ家へやって来た最後の男。隠れ家は殺人者にふさわしく、頑丈そうなつくりだけが
取り得の、家具ひとつ、窓さえ無い小屋。その時突然、重い扉が彼の後ろで音を立てて閉じる。
完全な密室となった小屋。男は半狂乱で扉の覗き窓から外を伺う。

579 名前:3/3 投稿日:02/07/04 23:36
そこから見えたのは、車椅子に乗った片腕の男とその娘。娘は無慈悲に、
残念だがそこから出してあげることは出来ない、と瞳に父と同じ狂気を宿して答えた
忌わしい過去と同じ密閉された空間。閉じ込められた男は絶叫する。
「そこには何も無いわ。水も、食料も。でも気の毒だから、これをあげる」

そう言って娘が覗き窓から差し出したのは、
鋭利に研がれた、
人の腕ぐらいは
易々と切断できそうな、

一本のナイフ。

 

漫画 ヒミズ

 

594 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/05 04:21
今日コンビニで立ち読みしたマンガが妙に後味悪かった。
病弱な姉と健康な妹っていう幼い姉妹がいて、
彼女達は父の実家で(父方の)祖母と叔母、そして父母と6人で暮らしていた。

姉は病弱ゆえ祖母と叔母に毛嫌いされてるが、対して妹は2人に甘やかされ放題。
母はそんな不等な扱いを受けている姉の方を不憫に思って、姉だけを溺愛する。
だけど本当は妹も、祖母や叔母より母に愛されたくて、母親にまとわりついたりするが、
溺愛されてる姉が羨ましくてつい意地悪を言ってしまう。
するとそんな妹の様子が、母には「甘やかされすぎたせいで、姉を思いやる気持ちもない
どうしようもない子」に映り、ますます母の気持ちは姉に傾いていく。

その後、父の浮気が発覚。しかし亭主関白な父は謝るどころか母に暴力をふるう。
ついに不満が頂点に達した母は、今まで祖母や叔母に家政婦のように扱われてきた
不満を一気にぶちまける。すると夫の家族からは、「出ていけ!」。

つづく

595 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/05 04:21
「謝ったら許してやる」と言う夫側、妹は母に出て行ってほしくないので
必死になって「おばあちゃんやパパに謝って」とお願いする。
しかし母は自分は悪くないと言って、夫の家族の味方をする妹を
「実の子なのに、私の味方をしてくれないのね」と冷たい目でにらむ。
そして母は出て行くことになったが、連れていったのは姉だけだった。
2人が出て行った後、ショックの余り、妹はふさぎがちになる。
すると途端に「なつかなくなって、かわいげがなくなった」と
祖母と叔母は妹をかわいがらなくなった挙げ句、
父の再婚に差し支えるから施設に預けようと相談し始める。

話はそこで終わるんだけど、母と妹のこの2人の
微妙な心の擦れ違いがなんとも切ない。
母は結局、夫の実家で迫害されてた姉も自分も自由になって、
全て円満で解決したと思ってるんだけど、実は一番の被害者だったのは妹っていうオチ。
読み終わった後、なんかこう掴み所のない変な気分になったよ。

 

620 名前:101 投稿日:02/07/07 00:59
昔見たドラマで、嫌なのがありましたね。
サスペンス物で、とある3人組がそれぞれ恨みを持つ人間を殺すんですが、
Aが恨む人物を、B・Cが殺し、その間にAは完璧なアリバイを作る。
Bが恨む人物は、A・Cが殺し、その間にBは完璧なアリバイを作る。
ところが、Cが恨む人物をA・Bが殺そうとした時、トリックを見破り
待ち伏せしていた主人公(刑事)に2人は逮捕されてしまう。

確か主演は、松方弘樹だったような。

で、何が後味悪いかと言うと、
実は、Cは数年前、フィアンセを目の前で殺されていて、
その犯人はミュージシャンのDだったのだが、大麻で幻覚症状を見ているときに
殺人を犯したため、責任能力無しとして無罪判決を受けていた。
その後Dは、ミュージシャンとしての才能を認められ、
ハリウッド映画の音楽製作に参加するためアメリカに渡る事になった。
その記者会見の席で、数年前の殺人事件の事を聞かれたとき、
「もう済んだ事ですからね。」と笑って答えていた。
Cは、襲われた自分をかばって目の前で殺されたフィアンセの顔を思い出し、怒りに震える。
「殺してやる!」

ところが前述の通り、主人公の邪魔が入り、Dは助かる。
「ひぃー!」と無様な声をあげて主人公に助けを求めるD。
当然主人公はDを見捨てると思っていたが・・・・・。

結局、A・Bがつかまり、主人公はDに
「大丈夫ですか!?」
とか言って気遣っている始末。

やがて、アリバイ作りのため別の場所にいたCも主人公に逮捕されてしまう。
 

当時まだ幼かった俺は、テレビの前で、

ふざけんな! 主人公! てめぇなんか人間のクズだ、ボケ!

と怒ってました。

長々すいません。
後味悪い話というと未だに思い出すドラマです。

タイトル覚えてる人いますか?

ちなみに犯人グループの3人は、たまたま乗り合わせたバスが、
バスジャックにあい、犯人に殺されかけながら、全員無事救出された事があり、

それ以来親友として付き合っている、という話でした。

 

632 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/10 02:12
>>629とは違う人ですが、変わりにお答えします。
原作は松本清張なんですね。
「事故」
都内の住宅地で運送会社のトラックが民家の門を壊す事故が発生。
担当の保険会社社員・高田(金田明夫)は、直ちに事故の処理に当たった。
トラックを運転していたのは、宮島(松田洋治)という男で、警察はスリップと居眠り運転による二重事故と断定。
被害を受けた家の主・山西省三(鶴見辰吾)と、その妻で事故当時家にいた美保(斉藤慶子)が
柔軟な姿勢を見せたことから、高田の処理交渉はすんなり終了した。
ところが、その6日後、新潟県湯沢町の下り坂で、宮島が再び事故を起こして死亡。
翌日、隣接する群馬県水上町の林道では、東京在住の探偵所所長で田中久子(十朱幸代)という女性の絞殺死体が発見された――。

5ヶ月前、妻・久子と2人で探偵事務所をやっていた田中幸雄古谷一行)は、
山西美保という女から夫・山西省三の浮気調査の依頼を受けていた。
山西は、父親の会社で重役をやっており、7年前秘書課にいた美保と結婚。
だが、美保は、不妊治療の末ようやく出来た子供を流産したことから、山西の浮気に悩まされ始めた。

さっそく、調査を行った田中は、山西が美保の親友で、秘書課の同期の
阿部祐子(蜷川みほ)と浮気しているのを確認、その事実関係を美保に報告した。
怒り心頭の美保は、その場で捜査費用を精算したが、たまたま姿を見せた久子の顔を見るや、
急に田中に2人を別れさせて欲しいと懇願。田中は、山西と祐子の密会を追って行動を開始した。
だが、田中は、山西らの様子を一緒に窺っていた美保がしがみついてきたのがきっかけで、関係を持ってしまった。
還暦が近いにもかかわらず、愛欲のドロ沼にはまり込んだ田中は若い美保の積極的なアプローチもあって、
ついに泊りがけの旅行にまで行ってしまう。
田中と久子が結婚したのは25年前。
前妻に浮気され離婚した田中と、男に騙されて子供を堕ろした久子は、互いに人生をやり直そうと決意。
久子がやっていた探偵事務所を手伝い始めた田中は、子供を作らぬまま何となく現在に至っていた。

そんなある日、久子が、山西から美保の浮気調査の依頼をされた。
山西は、自分の浮気を棚に上げ、美保の行動に疑いを抱いたのだ。
これを知った田中は、何も知らずに相談してくる久子の話を聞く一方で、美保との情事を楽しみ続ける。
だが、美保との関係は、思わぬ騒ぎがきっかけで露見した。
山西の出張中に田中が訪れた山西家の門にトラックが激突。
田中は、何事かとついドアを開け、外を見てしまったのだ。

山西家のドアから顔を出す自分の写真を、いきなり久子に見せられた田中は、ア然となった。
トラックの激突は、実は猫探しの調査で貸しがある宮島を使った久子の作戦だったのだ。
久子は、田中が美保にのめり込んでいると見抜き、美保への復讐を宣言する。
開き直った田中は、美保との結婚も考えるが、山西との結婚で玉の輿に乗った美保の答えは暖味。
また、浮気を知った宮島に美保が強請られていると知った田中は、いよいよ追いつめられた。

久子が浮気の報告書をまだ山西に送っていないと知った田中は、
美保との関係を続けたい一心で、久子と宮島の殺害を実行。
だが、田中はその時、まだ久子、そして、美保の心の内を知らなかった――。

633 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/10 02:12
ラストはだいたいこんな感じ。
→久子の報告書には「浮気などしていない」・・・田中は取り返しのつかないことをしてしまったと号泣。
しかし宮島をトラックごと崖から落とし、久子を山中に放置する。
田中のアリバイは美保が作ってあったので久子の保険金が下り、
田中は美保に会おうとするがなんだか冷たくあしらわれる。
なんと美保は妊娠していたのだ!!!また、不審に思った高田により警察が動き始める。
久しぶりに美保から田中に連絡がある。「また旅行に行きたい」と。

田中との待ち合わせ場所に向かう列車の中で美保は回想する。
辛かった不妊治療の日々。やっと妊娠したとき。そして駅のホームで電車を待っていたときぶつかってきた女。
その女のせいで美保は流産してしまう。そして浮気調査の依頼に行ったときその女と偶然出会う。
美保が流産した原因は久子だったのだ!
夫の浮気が発覚したとき簡単に「別れれば」なんて言った田中と、自分の家庭を壊した久子に、
美保は初めから復讐するつもりだったのだ。
警察に尾行されていることも知らず、美保は田中と車で山中に向かう。
睡眠薬で田中を眠られた美保は田中が自殺に見せかけて死ぬように細工し一人山を降りる。
駆けつけた刑事により田中は助けられる。
美保は夫と田中の血液型が偶然同じだったことから田中さえ殺せば、
幸せだった2年前に戻すことができると信じていたのだ・・・。
取調室ですべてを知った田中は泣きながら言う。
「彼女に伝えてください。産んでくれと。もう誰も殺さないでくれ・・・」

 

652 名前:640 投稿日:02/07/12 11:51
わかった、とりあえず書いてみる。
つまらなかったらすまそ。
主人公は普通に生きることを望む中学生の少年。
父親は行方不明で、母親と二人の貧乏暮し。
ある日、母親が男と一緒に家を出て行き、ひとりぼっちになってしまう。
そこに、主人公の父親が金をせびりにふらりと表れる。少年はその父を殺し、埋めてしまう。

父を殺してしまったことに加え、そんな両親から生まれてきた自分は
どうせろくな大人にならないから、と、少年は「一年後に自殺すること」を決める。
それまでの時間を、「世間の悪い奴を殺す」ために使おうと考える。

学校にも通わず、毎日「悪い奴」を探すために、包丁を持って街を歩く少年。
同級生や、少年に思いを寄せる少女が心配して様子を見に来たりもするが、
ある日を境に少年は家にも戻らなくなってしまう。
野宿をしながら「悪い奴」を探すが、見つからない。
けっきょくお金も底をつき、何もできないまま「自殺するため」に帰路につく少年。

廃屋のような家、同級生や少女たちが待っていた。
少女は自首してやりなおそう、自分はずっと待っているから、と少年に告げる。
その少女との「普通の未来」もありえるのかな、と思い始める少年。

しかし、次の朝早く目を覚ました少年の前に立つ「怪物」がこう告げる。

 「決 ま っ た こ と な ん だ よ」

 「そ う か 決 ま っ た こ と な の か」

そうつぶやいて、少年はヤクザから手に入れた銃の引き金を引く。

 

幕屋の人形

 

686 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/13 20:18
乱歩なら、「防空壕」も後味悪い。
防空壕」は、戦時下で防空壕に逃げ込んだ男が、
後から逃げ込んできた女と二人っきりになる。
生きるか死ぬかの瀬戸際に、なーんかそんな気分になって、女とセクースする。

女は若くて美人で、セクースも最高。
男は女が忘れられなくなって当てもなく探し歩く。

ようやく女の情報を見つけて尋ねると、
そんな女はいないと老婆に教えられ、とうとう男は
あれは幻だったかと不思議に思いながら諦める。

最後にエピローグとして、老婆の会話が。

老婆の元に、男が若い女を訪ねてきた。
そんな女は知らない。
でも話を聞いてみると、防空壕の中で
セクースした女を探してるらしい。
その女は知ってる。自分だ。

何を勘違いしたか、男は自分を若くて美人と思いこんでる。
事実を知らせるのは忍びないので、一夜の夢のまま秘密にしておいた。
バレないように冷や汗掻きましたよ…おほほほほ…

っつー話し。
女には後味悪くないけど、男には後味悪いと思われ。

 

670 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/13 00:37
んじゃ、こんなのは?
自分は途中でオチ見えたけど、後味悪かったと思う。
両親に厳しく育てられた男がいた。
いい年して他人とロクなコミュニケーションを取れず、ましてや異性相手には顔を真っ赤にしてしまう始末。
親が決めた許婚がいたがそれは実の従姉妹で、男は彼女を愛してはいなかった。
許婚を置いて六年間もパリに遊学していた男は、とある店で美しいマネキンを見つける。
笑う事も怒る事もしない自己を持たない人形は、彼にとって正に理想の女性像だった。
異常だという自覚はあったが、男はマネキンを買い求め、そのマネキン相手にまぁイチャイチャと。
そのうちに国に帰る事になったが、帰国してもフィアンセには冷たく当たり、婚約を破棄してしまう。
男がマネキンに偏愛している事を知った元フィアンセは、
それが男の趣味なのだろうとマネキンの服装や髪型、表情などを真似して気を惹こうとした。

ある日、男がいつものようにマネキンを愛撫しようと手を触れると、まるで生きているような感覚がする。
笑いながら近寄ってくるマネキン。
男は驚きのあまり、持っていた拳銃を撃った。
刹那あがった悲鳴が男を現実に引き戻すと、目の前には血に濡れた元フィアンセの姿があった。

「幕屋の人形」っつ-話だったかな。

 

694 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/14
19:17
痴呆の方がいる老人施設に勤めてます。
ある日1人の利用者が2泊3日の短期入所してきました。
今まで老いた妻が介護してきてはじめての入所でした。
一泊目が順調に過ぎた朝、朝食の時間に彼は町を指差して何かを訴えます。
言語障害があるためなかなかわかりませんでしたが、
どうも「かえりたい」と訴えているようでした。
施設に勤めた事がある人はわかると思いますが
朝食の時間は介助しないといけない人がいたり、
盗食や異食などのトラブルがあったりですごくバタバタします。
私はその人の訴えを適当に「はいはい」と流し、業務に追われていました。
そんなやり取りがあった15分くらいあとに、その人と同じテーブルに座ってる方が
「あの人、へんやで」と言うのです。
みると、食事が詰まったのか、白目をむいて意識がない!
必死で人工呼吸や心臓マッサージしましたが
その人はそのままなくなってしまった。
訴えをきちんと聞いてあげれば良かったと思いました。
そして知らせを聞いて駆けつけた奥様が
「もう少し頑張って家で見てあげればよかった」
と話すのを聞いた時やるせない気持ちになりました。

 

788 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/21 17:55
近所で実際にあった事で後味の悪い話1
崩れかけた家に身寄りの無いお婆さんが1人で暮らしてたんだけど、
ものすごい貧乏暮らしで電気もガスも無い家だったわけ。
マキで火をおこして炊事をして、お風呂は近くの川で行水。
当然冬なんかは寒くて入れないから、近くに行くととんでもない異臭がする。
でも特に危害を加えられるわけでもないので、近所の人は見て見ぬふりしてた。

で、ある日お婆さんが家で死んでいるのが見つかったんだけど、
死因は栄養失調による衰弱死とか老衰とか噂されてた。
おばあさんは薄くて汚い布団に包まって死んでたんだけど、
枕元には書き置きと郵便通帳があって、その書き置きには
『私がいつ死んでもいいように、自分の葬式代を貯めておきます。
 申し訳ありませんが、私の貯金で葬式を出して下さい。』
というような事が書き記してあった。

ところが2,3日後に親戚と名乗る人が出てきて、お金を全部持って行っちゃった。
当然お婆さんは葬式も出してもらえず、
しかも死体は地元の国立大学の付属病院に二束三文で売られてしまった。

このとき俺は小学生だったけど、なんだか寂しくなったね。。。

 

田宮虎彦「異端の子」

 

782 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/21 05:43
昔読んだ小説
イギリスかフランスの田舎町で、二人の男女が恋仲になる。
やがて男は女に飽きるが、女のほうが執拗で別れてくれない。
結局男は女を殺害し、死体を隠して逃亡。
数年後、外国で成功して財産を作った男は偽名を使って故郷に戻り、
近所の人を招いてパーティを行い、自分の成功を得意げに語る。
話の最中、男の背後に、かつて彼が殺して捨てた女の幽霊が現れる。
パーティの参加者の内の何人かは異変を感じるが、肝心の男は全くそれに気づかずに
飲み食いしながら自慢話を続ける・・・

愛した男に殺された上に化けて出ても気づかれないという哀れな女の話。
タイトル忘れちゃったんだけど。

 

766 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/20 22:04
戦中か、戦後すぐくらいの話。
両親と二人の子ども(姉11歳くらい、弟8歳くらい)が都会から
田舎に移り住んでくる。(疎開だったかもしれない)
田舎のことなので、地元民はこの貧しい一家に白い目を向け、
村八分に近い状態になる。姉弟も学校でいじめられる。
ある日、父親が思想犯の疑いをかけられ警察にしょっ引かれてしまう。
村人たちの敵意は頂点に達する。その午後、学校から帰る途中の
姉弟の前に村の男たちが現れる。彼らは驚く姉の顔に袋をかぶせ、
むちゃくちゃに殴りつけながら、下着を脱がせ暴行する。
姉は殴られた回数を数えていたが、やがて気を失う。

当時の田舎とはいえ、あまりな出来事に警察が乗り出し、
暴行した男たちは逮捕される。だが彼らは反省することなく
「懲らしめるためにやった」「悪いのはあの一家だ」と言い張る。

 

767 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/20 22:05
田宮虎彦「異端の子」
次のような意味の文で結ばれている。
(村の男たちの強弁に)「大人でも自分のしたことをこのように
意味付けるのは珍しくない」。
この末文や暴行の描写が、妙に淡々としてて、それがかえって
陰惨な印象。

15,6歳のころ読んで激しく鬱になりますた。